雨傘と日傘

雨傘

雨傘は、2006年現在、最もよく見られる物であり、軸・骨が金属製で、防水加工した布が張られている物が多い。ただし匠の傘と呼ばれる手作りの高級品の軸(シャフト)には天然樹の樫棒が使用される。また骨もカーボン製の軽いものが使用されている傘も増えてきた。

日傘

日傘は、雨ではなく、強い日差しを避けるための物であり、地面に軸を突き刺して利用する大判の物もあるが、一般に「日傘」と呼ぶ場合は、雨傘と同じく手にもって使用する小型の物を指す。大判の物は「パラソル(parasol、フランス語)」と呼ばれることがあるが、parasolはフランス語の元の意味では婦人用の日傘を指す。

日傘はその用途上、防水機能よりも紫外線反射機能や装飾性が求められ、雨傘と比較してサイズが小さめである場合が多いが、大寸のドーム型パラソルも登場してきた。ビーチで使用されるものはビーチパラソルと呼ばれる(英語ではbeach umbrellaと呼ばれる)。都会の雑踏の中で日傘を愛好する人は適度な大きさを選び、道幅に余裕があったり徹底的にUVカットを目指す方々は逆に大きいものを好む。関東の方は総じて街中でも邪魔にならない小さめを好み、関西の方は焼けない大きめを求めるという興味深い研究結果もあり、これはパラソル用途に対するニーズの多様化を示すものである。また、男性は殆ど利用しないという特徴もあったが、昨今は男性も美肌や熱中症予防、そしてクールビズの用途で愛好家が増えている。沖縄では男性の日傘愛好会も出来たほどで、静かながらムーブメントが起きつつあると考えてよい。

晴雨兼用傘

日傘の普及に伴い、特に雨天でも使用可能を謳って商品化された日傘。普通の日傘よりも布の目が細かく、水を通さないようになっているが、日傘としても使える雨傘ではなく、不意の雨でも使える日傘といったスタンスで、デザインや大きさなどは日傘に準ずる。